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Before:少し前までは検察官は正義の味方、最後の砦だと思っていました。弁護士は・・・

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性的暴行 主張に検事”絶句”

部下の女性検事への性的暴行の罪で起訴された大阪地検元トップがきのう突然、無罪主張に転じました。女性検事がきょう会見し、強い憤りを示しました。

被害を訴える女性検事
「(元検事正が)無罪を主張していることを知り、絶句し、泣き崩れました。今の率直な気持ちを申し上げると、被害申告なんてしなければよかった。私はただ、再び、苦しんでいる被害者の方々に寄り添うことができる検事の仕事にもどりたかっただけなのに」

元検事正が無罪主張に転じたことに女性検事はきょう午後会見し、激しい怒りをあらわにしました。

大阪地検のトップ・検事正の職にあった北川健太郎被告(65)。6年前の9月、大阪市北区の官舎で、酒に酔って抵抗できない部下の女性検事に性的暴行を加えたとして今年7月、起訴されました。

今年10月の初公判では…

北川被告(罪状認否)
「公訴事実を認め、争うことはいたしません。被害者に重大で深刻な被害を与えたことを心から謝罪したいと思います」

起訴内容を認め、女性検事に謝罪の言葉を述べました。

初公判後、女性検事は…

被害を訴える女性検事
「もっと早く罪を認めてくれていたら、この経験を過去のものとしてとらえることができて、また新しい人生を踏み出すことができた」

北川被告が初公判で起訴内容を認めたことで、裁判の争点は量刑となっていました。ところがきのう…

中村和洋 弁護士(北川被告の弁護人)
「北川さんは事件当時、Aさん(被害を訴える女性検事)が、抗拒不能(抵抗できない状態)であったという認識はなく、また、Aさんの同意があったと思っていたため、犯罪の故意がありません。したがって無罪ということになります」

今後の裁判では一転、無罪を主張することを明らかにしたのです。捜査段階では否認していた北川被告。初公判の後の状況を踏まえ、当初の姿勢に戻ることを決めたというのです。

きょうの会見で女性検事は…

被害を訴える女性検事
「性犯罪事件においてどのように主張すれば、逮捕や起訴を免れやすいか、無罪判決を得やすいかを熟知した、検察のトップにいた元検事正が、主張を二転三転させて、被害者を翻弄し、世にまん延する『同意があったと思っていた』などという、こそくな主張をして、無罪を争うことが、私だけでなく、今まさに性犯罪被害で苦しんでいる方々をどれほどの恐怖や絶望に陥れるか」

今後の裁判については、改めて双方の主張の整理が行われ、日程が決められるということです。

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